不整脈治療２

不整脈

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心室期外収縮

◆治療：特に必要ない。

心室頻拍(心室細動になる一歩手前)

●単形成心室頻拍●

◆治療：アミオダロン(第一選択)・Ⅰa群などＫチャネル抑制のあるもの。(不応期の延長)

♪アミオダロン♪

作用点	(心室)固有筋のＫチャネル
作用機序	Ｋチャネル抑制により、Ｋによる再分極が遅れ、不応期が延長する。これにより、房室伝導を抑制する。

＊アミオダロンによる間質性肺炎が嫌な人は、ソタロールを使う。
間質性肺炎：肺の間質が線維化を起こし、硬くなり呼吸ができなくなってしまう。

♪Ⅰa(ジソピラミドなど)♪

作用点	(心室)固有筋のＫチャネル
作用機序	Ｎaチャネル抑制により、Ｎaの流入を抑えるのでＮaによる興奮の立ち上がりを遅らせる。また、Ｋチャネル抑制により、Ｋによる再分極が遅れ、不応期が延長する。これにより、房室伝導を抑制する。

●多形成心室頻拍(Tdp)●

◆治療：βブロッカー(第一選択)・Ⅰb群

♪βブロッカー(アテノロール)♪

作用点	特殊心筋(洞房結節など)のβ１受容体
作用機序	β１受容体を遮断する事で交感神経のＮＥと拮抗し、Ｃａ流入が減少し、Ｃａの立ち上がりを遅くし、心機能を抑制する。

♪Ⅰb(リドカイン)♪

作用点	(心室)固有筋のNaチャネル (心室)固有筋のKチャネル
作用機序	Ｎaチャネルを抑制する事により、Ｎa流入を抑制し、Ｎaによる興奮の立ち上がりを遅らせ房室伝導を抑制する。また、Ｋチャネルの開口率を上げる事で、再分極が早く起こり、不応期は短縮する。

★禁忌★
Tdpは過度のQT延長により、引き起こされる。
Ⅲ群やⅠa群などのKチャネル抑制作用のあるものは、QTを延長させてしまうので使ってはダメ。
つまり、Ⅲ群やⅠa群の使用により、Tdpが起こりやすくなる。
でも、使わなきゃいけない時は使う。